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書 名文化の解釈学-1-
作 者ギアーツ(C)/吉田禎吾・柳川啓一・中牧弘允・板橋作美訳
出版社岩波書店
シリーズ岩波現代選書-118

memo
【抄・序】


【目次】

第1部
p3…第1章 厚い記述−文化の解釈学的理論をめざして
第2部
p59…第2章 文化の概念の人間の概念への影響
p95…第3章 文化の発達と精神の進化
第3部
p145…第4章 文化体系としての宗教
p216…第5章 エトス、世界観、聖なる象徴の分析
p243…第6章 儀礼と社会変化−ジャワの一事例
p291…第7章 現代のバリにおける「内面的改宗」


【本文】
p6
 私が採用する文化の概念−後述する論文はその有効性を示そうとするものである−は本質的に記号論的なものである。マックス・ウェーバーと共に、人間は自分自身がはりめぐらした意味の網の中にかかっている動物と私は考え、文化をこの網と考える。したがって、文化の研究はどうしても法則を探求する実験科学の一つにはならないのであって、それは意味を探求する解釈学的な学問に入ると考える。私が求めているのは、解釈であり、表面的には不可解な社会的表現を解釈することである。

p7
かりに、ある学問がどんな学問であるかを知ろうとする場合、まず最初に調べてみるべきことは、その理論とか、見出された事実といったものではなく、ましてその学問を弁護する者がその学問について語ることを聞くことでもない。学問を知るには、その学問を研究している人たちがいったいどんなことを行っているかを見るべきである。
 人類学、ともかく社会人類学において人びとが行っているのは民族誌である。

p26
要するに、人類学の著述はそれ自体が解釈であり、さらに二次的、三次的解釈なのである。〜人類学の著述はしたがって創作である。


p232
ジャワの諺に「北に向かって出発したら北へ行きなさい。決して東や西や南に方向を変えるな」というのがある。宗教も倫理も、神秘主義も優雅さも、結局は同じことを指している。それは自己の内からも外からもかき乱されることのない、平常心にほかならない。


【後記・他・関連書】


【類本】
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