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4-7720-jp74006555-a
書 名ヤハウェ信仰以前
作 者永橋卓介
出版社国文社
シリーズ-

memo
【抄・序】


【目次】


【本文】
p111
第四章 トーテミズム
 トーテミズム Totemism は極めて複雑な社会的・宗教的現象であって、それに定義を与えることは不可能とされている。いまここに各民族のトーテミズムに共通する具体的特徴、しかもそこから基本的原理を導き出しうるものをあげて見ると、大体次のようになる。
(1) 集団がそのトーテムの名を集団自体の名としていること。
(2) そのトーテムの形象を集団自体の紋章として用いること。
(3) 集団の成員相互の婚姻を禁止し、族外婚 Exogamy を行っていること。
(4) トーテムに対するタブーを規定し、トーテム増殖の儀礼を行っていること。
(5) 集団の成員の相互的保護の義務を規定し、血族関係の概念を抱いていること−−である。

p112
セム族民族が、果してトーテミズムの段階を通過したかどうかは、俄に断定できない。もしその段階を通過したということが明らかにされたなら、イスラエル人についても自然に結論は出てきそうである。


【後記・他・関連書】


【類本】
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