| 書 名 | ルカーチの思想と行動 |
| 作 者 | パーキンソン(G.H.R)編 |
| 出版社 | ミネルヴァ書房 |
| シリーズ | 社会科学選書-069 |
| 【抄・序】 |
| 【目次】 |
| はんれい 執筆者紹介 p1…序文(G.H.R.パーキンソン) p54…ルカーチの弁証法概念(イシュトヴァン.メーサーロシュ) p136…ルカーチの非合理主義論(H.A.ホッジス) p171…補説・ルカーチ思想研究の動向(平井俊彦) p200…訳者あとがき |
| 【本文】 |
| 「ルカーチの弁証法概念」 p77 ルカーチの「当為」の概念は、一見したよりはるかに複雑である。ルカーチの問題提起にみられる主要な特色は「客観性の要求」であり、また、それにおうじて「当為」にたいして無限にあからさまに反論することである。 p78 ルカーチは1909年に書いた論文のなかで、トーマス・マンの「あらゆる事物間の関係」を見る弁証法的ならびに芸術的力、および客観性に対する偉大な感覚を賞賛したあとで、次のような一般的論点を示している。「おそらく、客観性はあるアイロニーなしには存在しえない。事物に対するもっともまともな考察は、つねにある程度までアイロニカルである。なぜなら、いずれかの場所で原因と結果、運命のいたずらと魔力にかけられた運命との間の大きな溝は、明白とならざるをえないからである。〜」 「ルカーチの非合理主義論」 p136 この論文は、『理性の破壊』というタイトルをもつルカーチの著作に関する評論である。 p137 本書の主要な内容は、非合理主義がどのようにしてヒットラーの地盤を準備し、ヒットラーの登場をうながすにいたったかを、示すことにある。 |
| 【後記・他・関連書】 |
| 【類本】 |